UK2012 summer part16, シェイクスピアグローブ座、テートモダンなど
美味しいものでいっぱいのバラ・マーケットを出た後は、地図を見ながら裏道を歩き、テムズ川沿いを目指します。 恐ろしいほどの方向音痴の私が旅行中だけは地図が読めるようになるのですから、人間何事もやる気の問題ということでしょうか!?
にわかに人気(ひとけ)の無い道を不安になりながら歩いていくと、どうにかシェイクスピア・グローブ座のあるストリートに出ました。
グローブ座は1598年、ロンドンのテムズ川の南岸に建造されたエリザベス朝を代表する劇場の一つで、シェイクスピアの戯曲が数多く初演された劇場として演劇史に名を残しています。 そういえば、新宿にもグローブ座を模した 「東京グローブ座」 という円形劇場がありますよね♪ 私も10年以上前に1度だけ行ったことがありましたが、今も劇場として使用されているのでしょうか。
ところで、今さらですが私がイギリスにハマる事になった理由は、以前、英語学を主専攻にしていたからなんです。 実は、このシェイクスピアさんとも深く関わりがありまして。
お世話になった先生がシェイクスピアの言語を研究していらっしゃる方だった関係で、「シェイクスピアを勉強してるんだから イギリスに行ってこなきゃだめだよ」 と言われ、初めてイギリスを訪れたのが1996年のこと。
ロンドンをメインにした10日間の短い旅でしたが、そこから私の人生が大きく変わりました。
現在はイギリスとは全く関係の無いソウルの地で暮らしている私ですが、今ここにあるのは元を辿れば全て、「英語と出会い、イギリスを専門にしている先生と出会い、イギリスという国との出会いがあったから」 なんです。
卒業後は普通に一般企業に就職をしましたが、あれこれ考えた末、退職金を握ってイギリスに1年間の留学をすることにしたのが2001年の秋でした。
簡単に 「留学」 なんていっても、20代半ばでの留学ともなると色んな意味で焦りもありますよね。^^;
帰国後の身の振り方を悶々と考えていた時に大きなヒントを与えてくれたのが、各国から来たクラスメイト達でした。 中でも韓国や台湾などアジアからの留学生達との交流は、その後の人生に大きな影響を及ぼしてくれたと思います。
例えば、台湾の子からもらった手紙。 「ドラマで観る日本人はキレイでステキだったけど、きっと本当は冷たい人達なんだろうと思っていた。でも実際に日本人と友達になってからは本当に優しくて親切なのだと分かった。今では日本が身近に感じるし、いつか必ず行ってみたい」 という言葉に 「日本人ってこんな風に思われていたのか」 と無知だった私は驚きました。
それから、韓国の子から言われた 「歴史教育で今まで日本や日本人が嫌いだったけど、こうやって実際に話して友達になったら、こんなに気の合う人達はいないと分かった。今では日本に物凄く興味がある」 という言葉も、アジアの中の日本のポジションを考えさせられるきっかけになりました。
こういった言葉の数々が、今まで日本国内では全く意識してこなかった 「日本人である」 というアイデンティティを深く見つめ、「日本」 という自国に思いを巡らせるきっかけとなったのは間違いありません。 そして 「今度は自分が愛する日本を世界に発信していく立場になりたい」 という新たな目標を与えてくれたのだと思います。
その後の細かいことは省略しますが、イギリスから帰国後、何年もの時間と労力
イギリスに留学した時は、まさか自分が将来韓国に住むことになるなんて思いもしていませんでしたが、人生って何があるか分かりませんね。 韓国に来たばかりの頃は色々大変な思いもしましたが、今は本当に充実した生活を送らせて頂き満足しています。 ようやく落ち着いてきた今思い返すと、こうやってこの地に流れてくるために私はイギリスに行ったのかな…と思うこともあります。
いずれにしても、私にとってイギリスは人生を変える大きなターニングポイントになったかけがえの無い国。 自分の国である日本以外で初めて心から強く惹かれた場所です。 今も昔もこれからも、唯一無二の存在であり続けるのは間違いないでしょう。
そんなわけで、私をイギリスへと導いてくれたシェイクスピアさんを見るたびに、何となく 「ははぁ~」 とひれ伏したいような気持ちになってしまいます。
長々と昔話をしているうちに、シェイクスピアグローブシアターを過ぎ、テートモダンまで辿り着きました。
この時はちょうどムンク展をやっていましたが、あまり時間が無かったもので、常設展だけちらっと見ることにしました。
テート・モダンも大英博物館などと同様、常設展だけなら入館料は無料ですから、時間が無くても少しだけでも観ようという気持ちになれるのが良いですね。
テート・モダンは以前、発電所だった建物を改造したミュージアム。 下の写真のエントランスホールは 『タービン・ホール』。 かつて発電機があった場所だそう。 工場の跡地らしい雰囲気を残しています。
美術書の種類も豊富なミュージアム・ショップもあります。
せっかくなので、時間の許す限り色々見てみましょうか。
えっっ、これって作品???
あら? うちの姪っ子が中途半端に遊んだままの粘土でも置き忘れてしまったのでしょうか??
ピカソの絵。 なんだかやっとホッとしました。
やはり私にはモダンアートはオーバーキャパシティーです。。
ホールの一角に設置されていたビデオコーナー。 男性ばかりが座って観ていましたが、ずばりビデオを観ているというより休憩している感じでした。 気持ちは分かります。^^;
ヨーロッパの美術館でいいな~と思う光景がこちら。 子どもたちが一所懸命にデッサンをしている姿。
最上階の6階はテムズ川を望むレストランになっているのですが、テラスからは美しい白亜のセントポール寺院を望む事ができます。 本当に良い天気!
もくもくと重なる雲と、その合間から漏れる日の光が美しく、「ターナーさんがああいう絵を描けたのも分かるなぁ」 などと思いながら見ていました。
というわけで、そのままセントポール方面へ歩いていってみましょう。 続く。
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| 2013-01-09 00:00
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yossyの海外専用ブログ。2007~2017年までソウル、2017年春~バンコク在住。気ままに更新しています。
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