UK2011 part7, 貴族の館ホテル・The Oakley Court Hotel
ウィンザー駅前の素敵なお店でクリームティーを楽しんだ後は、タクシーで本日のホテルへ向かいます。 宿泊するのは、今回の旅のハイライトの1つ、The Oakley Court Hotel (オークレーコートホテル)。 元々は貴族の館だった場所です。 私がここに泊まるのはこれで3回目になります。
オークレーコートは、1859年にSir Richard Hall Sayによって建てられましたが、その後、何人かの貴族の手に売り渡された後、現在はホテルとして一般に開放されています。
数々の映画の舞台としても使用されており、有名なものとしては 「ロッキー・ホラー・ショー」 や 「ドラキュラ伯爵」 などがあります。 なんだかおどろおどろしい映画が多いですけど、実際のオークレーコートは明るく開放的な雰囲気なのでご心配なく!
ウィンザーの駅前からタクシーに乗ること10分ほど。 タクシー代は約10ポンドほどでしょうか。 有名なホテルなので、タクシーの運転手さんにホテル名を告げるだけですぐ連れて行ってくれます。 途中、乗馬をするための馬場やゴルフコースなどを通り抜けたりして、非日常的な雰囲気にワクワクします。
ホテルの敷地に入ってからレセプションのある建物に到着する間に、美しいサリーに身を包んだインドの女性たちを大勢見かけました。 多分、結婚式があったのだと思いますが、あまりの煌びやかさにkayさんと2人で 「これは…思った以上に大変なことになったかも?」 とドキドキ…。
過去に2度訪れた時は冬だったこともあり、皆さんそこまでオシャレしてなかったんですけどね…
ところで私、このホテルを予約する時点ではkayさんに 「マナーハウス」 と言ってしまっていたのですが、厳密に言うとちょっと違うようです。
ウィキペディアで見てみたところによれば、マナーハウス (manor house) というのは中世ヨーロッパにおける荘園(マナー)において、貴族やジェントリに属する地主が建設した邸宅のこと。 中世以降のカントリー・ハウスとほぼ同義ですが、マナーハウスはやや下級に位置する貴族が所有する邸宅であり、中世封建制における領土管理機構の最小単位としての役割があった、などの点で相違が存在するのだそうです。
一方のカントリー・ハウス (English country house) というのは、ブリテン島の農村において貴族およびジェントリの住居として建設された邸宅を指すそうです。 多くのカントリー・ハウスは16世紀から1914年までの期間に建設されており、二度の世界大戦による荒廃の危機を乗り越えた邸宅が現在1500から2000棟あまり残存し一般に公開されているのだとか。
となると、このオークレーコートホテルもマナーハウスというよりカントリーハウスの方に属する感じでしょうか。 「カントリーハウス」 なんていうと、何だか田舎の小さなコテージを想像しちゃうのですが、全然違う意味なのですねー 何となく、「マナーハウス」 の方が格が上だと思ってました。
ちなみに、カントリー・ハウスを所有するには、19世紀以前では1000エーカー (4 km²) の土地が必要とされたそう。 これは最小値であり、この数百倍もの広大な土地を所有する貴族も存在したため一概にカントリー・ハウスといってもその規模には幅があるとのこと。 ゴルフコースがあったり乗馬コースがあったりするのも当然かもしれません。
共用スペースのインテリアも素敵ですが、私達が泊まった部屋もなかなか素敵でした。 もちろん一番リーズナブルなお部屋をチョイスしたのですが、十分過ぎるほどゴージャスです。
お庭が一望できる窓辺も素敵。(窓を開けていると虫が入ってくるので注意!
この辺はさすがカントリーサイドです。) 外を眺めていたら、例の美しいサリーを着たインド人の集団がテムズ川の方に向かって歩いているのが見えました。 民族衣装って、その国の人達を一番美しく見せる服ですねぇ・・・本当に素敵。 「あの人達は国に帰ったら、きっとかなり上のカーストの人達なんだろうなぁ」 なんてことを考えながら、持ってきた服にアイロンをかけます。
ディナー用の服に着替え、ホテル予約時に一緒に予約しておいたディナーを食べにレストランへ。(ディナーを取る希望時間はチェックインの際にレセプションに告げます。)
後で知ったことですが、こちらのレストラン、AAロゼットアワードを受賞したことがあるのだそう。 どの程度価値がある賞なのかは分かりませんが、確かにイギリスにしては(失礼!)割と美味しい方だったと思います。
まずはスパークリングワインで乾杯から。 ワインなどのドリンクメニューもとても豊富でした。
私達は2コースディナーを予約しておいたのですが、ウェイトレスさんが持って来てくれたメニューには3コース載ってました。 どういうことなのか聞いたところ、今から3コースに変更することも出来るし (別料金)、そのまま2コースがよければ 「前菜+メイン」または「前菜+デザート」または「メイン+デザート」の組み合わせでそれぞれ好きなものをチョイスすることも出来るとのこと。
割と小食な私達はそのまま2コースディナーにし、「前菜+メイン」の2コースでお願いしました。 前菜の前に、更にちょっとしたスープとパンが出てきたりしたので、最初から分かっていれば 「メイン+デザート」 を選んでもよかったかもしれません。
前菜にスープを頼んだkayさん、ダブルスープになってしまったけれど、お味が違ってたようなのでOKということで。
私はハムのなんちゃらを頼みましたが (グルメじゃないの、丸出し・・・)、普通に美味しかったです。 「普通に美味しい」 というの、イギリスでは物凄く重要。
メインには2人とも牛を頼んだのですが、ここまで辿り着く頃にはかなりお腹がいっぱいに・・・。 やっぱり2コースにして良かった。 お味は若干物足りなさも感じたけれど、まぁ普通に美味しかったです。
私達がディナーを予約した19時は、こちらの人達にはどうやら早すぎるディナータイムだったようで・・・ 最初、私達しかお客さんが居なくて 「あらら?」 という感じでした。 20時近くなったら徐々に入り始めましたが、ずいぶん皆さん遅く食べるんですねー。
そうそう、ドレスコードですけれど、あまりにカジュアルなのは良くないですが、物凄く気張らずとも 普通のオシャレなワンピースなら恥ずかしい事は無いと思います。 せっかくの素敵ホテルステイですから、kayさんみたいにオシャレするのも◎! でも、近くに座った赤ちゃん連れのご夫婦 (イギリス人かな?)などは、何だか普段着で来ちゃいましたーみたいな恰好でした。
夜9時を過ぎてもかなり明るい今の時期のイギリス。 食後、少しお庭を散歩してみることにしました。
外にも気軽に食べられるスペースがあります。 こちらでは日中、アフタヌンティーなども出来るみたいですよ。
これは教会かな? こういった貴族のお屋敷を使った海外ウェディング、日本でも結構人気がありますよね。 実は日本でゴージャスな結婚式をするより、お安く済むかもしれません。
お花まで飾られたクルーザー。 加山雄三を思い出してしまった私は、結構な小市民でしょうか・・・
テムズ川の美しい眺め。 私がオークレーコートをオススメしたい理由の1つが、このテムズ川の美しい眺めだったりします。 過去2回はいずれも冬に宿泊しましたが、冬の朝、凍った落ち葉を拾いながら川沿いを散歩するのもまた素晴らしいものです。
美しい夕暮れ時のテムズ川を堪能した後、再度城内を探検。
1本、緑というより「ブルー」の葉の木がありました。 とても神秘的・・・
ゆっくりお風呂に入ったりしてくつろいだ後、就寝。(NHKが観られなかったのは残念・・・)
そして、次の日の朝。
ブッフェ形式のブレックファースト。 考えてみたら、これが唯一のイングリッシュブレックファーストだったかも。 イングリッシュブレックファーストといえば、ビーン(豆)、ベークドトマト、ベーコン、ソーセージ、エッグ…ですが、私はビーンは嫌いなのでよそいませんでした。
朝食の時間も皆さん遅めのようで、ここでも私達の他には 前日とは違う赤ちゃん連れ親子1組しかいませんでした。
そうそう、このホテルはお子ちゃま連れが凄く多かったんです。 お庭も広いし、逆に子供連れには優しい場所なのかも。 ロンドンのごちゃごちゃしたところで子供を連れ回すより、ずっと家族みんなで楽しめそうでいいですね☆
またまたホテル内散策。 どこを取っても絵になるとは正にこのこと・・・
このホテルで結婚式を挙げたカップルさんのモデル写真集が置かれていました。 「新郎も新婦も結構な歳だよね・・・」 とシビアにページをめくる私達。(ごめんちゃい、、)
上にも書きましたけど、こうやってマナーハウスみたいな場所で家族や親しい人達だけで結婚式を挙げるなんていうのも凄く素敵ですよね♪ 私の幼馴染も家族だけでフランスのお城で結婚式を挙げてましたけど、新婚旅行&家族旅行も兼ねられて一石二鳥だし、一味違う思い出深い結婚式になりそうです。
そういえば、まだこのホテルの宿泊費用についてお話していなかったと思いますが、何とこちらのホテル、朝食・夕食も合わせて2人で160ポンドぐらいでした。
今は円高ですから、一人当たりで言うと1万円ちょっとぐらい。 ・・・これ、ビックリですよね。^^; 繰り返しますが、宿泊+朝食+夕食も込みで、1人1万円ちょっとです! (同じ部屋であっても、シーズンや曜日によって値段はかなり変動します。)
ロンドンは世界でもホテル代が馬鹿高いので有名な都市ですけど、そのロンドンからほんの1時間ほど離れるだけでこんなにリーズナブルに素敵な場所でステイできてしまうのですから、行かない手はありません!
今回の私達の旅は、「お金をかけず、でも素敵に」 がモットー。 一見手が出なさそうに見えるところでも、上手に探して予約すれば、リーズナブルに取れてしまうのです。 (オークレーコートは普通の値段で予約しましたけど、ロンドンや他の都市で宿泊したホテルは様々なウェブサイトを比較検討し、どこも格安で予約しました。)
せっかくなので、朝もまたお散歩がてらテムズ川沿いを散歩。
芝生の上で、小さいお子ちゃまも嬉しそう。
昼間は明るい雰囲気のこの建物も、深夜になると 映画 「ドラキュラ伯爵」 に登場するような雰囲気になるのでしょうか・・・
カヌーを楽しむ人達を発見。 女性一人でたくましく漕いでいる人もずいぶん居ました。 素敵な趣味だなー。 宿泊客ならカヌーを借りることも出来るようですので、興味(と体力)のある方はぜひ。
下の写真、パソコンの壁紙に設定しました。 見ているだけでマイナスイオンに癒されそう。 「今学期は色々あって大変だったけど、今まで頑張ってきて良かったね」 と2人でしみじみ言い合ったのでした。
ロンドンは本当に素晴らしい都市ですが、イギリスの醍醐味はやはりカントリーサイドにある気がします。
素晴らしいマナーハウスやカントリーハウスでも、実はロンドン市内の普通のホテルと同じぐらいのお値段で宿泊出来たりもしますので、皆さんもイギリスを訪れる際にはぜひ1度カントリーサイドのホテルにも泊まってみてくださいね。
こういったホテルは周囲に何も無いことも多いですが、今回のオークレーコートはウィンザー城など観光名所も近く、一石二鳥で楽しめてオススメです☆
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| 2011-07-17 00:00
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